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専従者による獅子神楽、職業‟大神楽師”一般社団法人 伊勢大神楽講社では大神楽師を募集しております。

伊勢大神楽は長い間、芸能の発祥地である三重県桑名の出身者を中心に担ってきた古典芸能です。

450年以上の歴史を持ち日本で唯一の専従者の獅子神楽として国指定重要無形民俗文化財の指定を受けています。

 

 

今、大神楽師を志す若者が増えています。

近年は、改めて日本固有の文化や古典芸能の価値が見直される世の流れもあり、伊勢大神楽においても全国から入門希望者が数多く集まっています。

 

配属先となる二つの社中

一般社団法人伊勢大神楽講社には山本勘太夫・加藤菊太夫の二つの社中が所属しています。

 

 

一般社団法人 伊勢大神楽講社

100余年の長きに渡り鳥取県を中心に活動するなど、独自の歴史を紡いできた加藤菊太夫社中。

 

 

△NHKBSプレミアム出演/大阪城での総舞(平成30年)/”いけだ落語うぃーく”出演(平成29年)

一般社団法人伊勢大神楽講社 代表を務める勘太夫率いる山本勘太夫社中は伝統的に稽古量・運動日数が多く、大神楽師育成に定評があります。そのため、伊勢大神楽講社において最も平均年齢が若く、メディア出演や国内外での公演事業など豊富な実績があります。

 

 

平成24年度の大神楽師一般募集開始以降、多くの若者が入門を果たしています。

 

令和5年現在

山本勘太夫社中所属7名

加藤菊太夫社中所属5名

山本勘太流獅子舞保存会6名 計18名

が活動しています。

 

現役大神楽師の声

 

一般社団法人 伊勢大神楽講社

△放下師 松下雄陽(平成28年入門)大阪府八尾市出身

自身を振り返って

「自分が入門した最初のきっかけは大学に来ていた求人ですね。それで伊勢大神楽に興味を持って公演を観にいったら親方の魁曲を見てすごいなと。自分もやってみたいなって、一目惚れですね。実際やってみると、わからないことだらけで。最初に檀家参りについていったときも、急に獅子のしっぽ持って!って言われて。獅子の尻尾を巻くんですけど、きれいに巻いたら白黒のだんだら模様になるんです。でも雑に巻くと青黒になっちゃう。見て覚える、真似て覚える。その繰り返しです。親方が得意にしている剣三番叟とかも、できるようになりたい。あとは、年に1回会う人の元気な顔が見たいっていうのもあります。夏も冬も毎日歩き続けるので、体力的にはしんどいときもあります。気が付けば7年経ちましたね」

興味を持った方に伝えたいことは

「そうですね… 音楽とか運動とか。何か得意なものがあると、のめり込みが早く、より楽しくなると思います。あとはチャレンジ精神のある人がいいですよね。僕はほかの人よりも努力しないと何事もできない人間なんで。ちょっとずつでも、何事もコツコツ積み重ねていける人だったら、続けられるんじゃないかな」

 

一般社団法人 伊勢大神楽講社

 

伊勢大神楽講社には「小詰」と「放下師」呼ばれる二つの職能があり入門者の意思や見込みに応じて育成しています。

小詰:篠笛・太鼓・獅子神楽の舞手などを担う。

放下:小詰の職能に加え放下芸を担う。10代・20代前半の若手入門者が主な育成対象。

 

入門するには?

入門に至るまでの流れは至って簡素なものです。基本的には現職の大神楽師と面談を行うのみとなっております。

※面談は随時お受けしております。

まずは、メール・電話・書類等で窓口へお問い合わせ下さい。

一般社団法人 伊勢大神楽講社

mail連絡先:info@kandayuyamamoto.jp

問い合わせ先:0594-73-2788

入門志願に際しては、以下の規定を満たしている必要があります。

性別:男性のみ  年齢制限:42歳以下

山本勘太夫社中では、篠笛や太鼓の演奏・舞や曲芸など、一人ひとりがじっくり自身を磨き上げて一人前に育っていくのを支えるため、日本の古き良き永年就労という雇用形態を守っています。その為、離職率が低いという特徴があり退職=引退年齢が70歳~80歳と高く、現役大神楽師の勤続年数も過半数が20年を越えるなど大変息の長い職業となっています。

 

 

よくあるご質問

質問:お囃子・舞踊の経験など全くない自分でも入門に問題はありませんか?

答え:大神楽師として必要となる”篠笛・太鼓・唄・舞・放下芸・萬歳(漫才)の稽古や、祈祷・神楽奉納における基礎知識の修得、また神具の管理・制作など、伊勢大神楽を構成する各種職能の指導は全て入門後に開始致します。プロとして活躍する大神楽師の多くは全くの未経験者の入門です。

 

一般社団法人 伊勢大神楽講社

質問:入門後の大神楽師の生活について教えて下さい。

答え:伊勢大神楽の生活は一年の大半が旅の空です。社中により様々ですが勘太夫社中では約210日を旅先で過ごします。450年以上に渡り、各地方の回檀(檀家回り)日程が遵守されており、例年同じ季節に同じ町へ出向きます。また、例えば山本勘太夫社中の場合は春~夏に掛けては約70日の長期休暇を設けており、遠征との切り替えが魅力です。また旅の生活においても旅館と神楽宿(稽古場が併設された専用宿舎)での充実した暮らしや、尚且つ見習い期間にも生活支援を受けられる事で、十分に稽古・勉強に没頭する事が可能となっています。古い仕事ゆえに現代の若者たちにはむしろ”新しい”仕事と実感するかもしれません。